ナナライに行けなかった話

7月7日･8日の2日間、アイドリッシュセブン1stライブ“Road To Infinity”(通称:ナナライ)がメットライフドームで行われました。

わたしは7日の公演のチケットを持っており、いつものように遠征をして参加する“はず”でした。この気持ちを忘れないためにもこの日のことを書いておこうと思います。

都内でのイベントは大抵1人か都内の友人と入ることが多いのですがこの日は地元の友だちと参加する予定でした。7日の朝、広島駅発の新幹線で東京に向かうつもりでした。

出発日の数日前に台風が来ており、過ぎ去ったところで「台風、週末じゃなくてよかったね〜！」だなんて友だちと言っていました。

ところが、6日の金曜日の朝、わりと強めの雨が降っていました。雨やば！！！！！なんて思いながらいつものように電車に乗って職場に着くと、上司から「今日は電車止まるかもしれないから帰れるうちに帰りなよ～」と言われて少し考えたものの、まあ大丈夫だろうと思っていたらお昼頃にはバケツを一気に2,3杯ひっくり返したような雨が降ってきて、これは本気で電車止まるかも…！？と思い、午後休をもらって退社することにしました。

ギリギリなんとか帰れたものの、16時頃から在来線はすべて運休となってしまいました。普段ほとんど止まることのない新幹線も止まってしまい、これは尋常じゃない事態になっているかもしれないと思い始めました。とは言いつつもこの時はまだなんだかんだ明日の朝には新幹線は動いてるだろうと思ってました。少し不安になりつつもライブの準備をし、眠りにつきました。

0時回った頃から雨の音がさらにひどくなってきて、2時〜4時の間はひっきりなしに緊急速報が鳴り、ナナライに参加できるのかという不安もありほとんど眠れませんでした。

5時頃起きて、新幹線の運行情報を見てみるとそこには運休の文字が。もちろん在来線も運休。新幹線の運行再開見込時間は15時。広島から東京までは新幹線で4時間ほどかかります。たとえ15時に動き始めたとしても着く頃には終わってしまいます。飛行機で行くことも考えましたが空港へ向かう道路が通行止めになっていました。

これはもう………無理なのでは………絶望だ………としか思えなかった。どう考えてももう無理でした。他の交通手段が思いつかない。たぶん、ない。諦める、以外の選択肢はもうありませんでした。

ツイッターで「前乗りしておけばよかったのでは？」というツイートを見ました。そう言われればそうなのかもしれません。ただ、前日はわたしも友だちも仕事がありました。前日に急遽前乗りに変更したとしても夕方にはすべての在来線と新幹線が止まっており、本当にどうすることもできなかった。

落ち込みながらツイッターやテレビを見てみると馴染みのある場所の水没、土砂流入、河川氾濫。にわかには信じがたい光景が広がっていました。幸い自宅はまったく被害は受けなかったのですが、甚大な被害を受けた場所に住む友人もいました。友人や知り合いは無事だったようで安心しましたが本当に怖くて仕方なかったし、現在進行形でまだ怖いです。

10年以上遠征をして現場に訪れていますが、このような自然災害で参加できなかったのは今回が初めてです(大幅な遅延は何度かありますが)。

リリース当初からではないのですがそれでも2年半近くプレイしてきたゲームだしだいすきなコンテンツだった。何より推しのキャラクターが本当に本当に本当にすきだった。推しが全身で表現するキャラクターを生で見たかった。やっぱり記念すべき1stライブには行きたかったです。その一言に尽きます。

今後、2nd3rdと続いたとして1stに行けなかったっていうのはどうしてもわたしの中でついてまわると思う。次があるよ！とかディレイビューイングがあるよ！なんて言われても、でももう1stは終わったんです、としか思えない。どう足掻いても1stに参加できなかったという事実は拭えない。今後誰かと「1stの時はさ～」なんて話題になったとき、実際に見てないわたしは何も語れない。

きっとこれからもこの消えない虚しさをずっと抱えたままなんだろうなと思います。

公式や出演者が何事もなかったかのように公演に関するツイートをしていたのを見るのも正直つらくて全部フォロー外した。今でもまだなるべく見ないようにしてる。

そして今回の豪雨災害のことをアイナナのストーリーに絡めてツイートしてる人には心底腹が立ったし呆れたし何より悲しかった。

そんな中、心配してくださった東日本住みのフォロワーさんがたくさんいらっしゃってそれは本当にありがたかったし救われた。自分や周りの大切な人たちが無事だったことも本当に幸せだと思う。それは本当に心から思う。

でもアイナナをプレイできるようになるにはもう少し時間がかかりそうです。